|
-
マーシーの海釣り日記【その87】
- 日本海経ヶ岬の大マダイ・ウマヅラハギ釣り
4月1日(土)AM11:00より日本海経ヶ岬の白石グリが解禁になるので、ブリの夢を抱いて京都府宮津の第三みのる丸さんに行きました。行く途中のAM7時頃に舞鶴自動車道の高速で車の左前のタイヤがバースト(パンク)しました。タイヤのゴムがボロボロになりホイールから煙が立ちのぼっていました。ゾーッとしました。空気圧が少し足らなかったのが原因だと思います。高速走行前のタイヤ空気圧点検は重要です!朝イチから高速の路肩でタイヤ交換のジャッキUPを一人でしながら「今日はツイてないな〜!イヤ〜待てよ〜?今日は逆に当たりでツイてるかもしれんな〜?ブリが釣れるかもしれんな〜?!前向き思考で行こう〜!」と思いこませて、ルンルン気分で桟橋に向かいました。獅子港桟橋にはトイレがありません。トイレ箇所は大阪よりから(1)綾部宮津道の由良川パーキングエリア(舞鶴大江IC手前)(2)宮津市内178号線を舞鶴に向かって宮津警察署越えて少し走った左側のコンビニ(24時間営業)(3)宮津市内178号線を舞鶴に向かってトンネル越えて左側の釣具店(エサ・釣具のタックル 24時間営業)。
15〜20分早い目に(3)の釣具屋へ行って用を済ませ、仕掛けを見るのがいいのでは?!
船長の事前電話では、数日前にはブリらしき青物に12号のハリスが切られたそうです。最低でも12号のハリス仕掛けを用意して持ってくるように言われました。桟橋の獅子港を前日のウネリが少し残っているので、少し遅いめのAM8:30に出船し、経ヶ岬沖合ポイントには約1時間で到着です。白石グリ解禁のAM11:00までは、この漁礁ポイントでお土産を釣る作戦です。お客さんは4人で、自分の釣り座は右舷の先になりました。水深は約70m、仕掛けは船長指定の幹7号・ハリス6号・枝45cm・150cm間隔・チヌ針6号の白皮付きサビキ胴突き仕掛け(700円)。オモリはPE糸で80号、ナイロン糸で60号です。装備は竿(上島オリジナル弁慶U)リール(ダイワシーボーグ250電動リール)。アミカゴ(小)を一番上に付けます。1投目からアジのダブルが来て、その後は餌取りのウマヅラハギが入食いになりました。良型が多くて35cmも上がりました。25cm前後のマダイもポロポロと上がりましたが、ウマヅラに餌を取られるのが多かったです。船長が仕掛けの捨て糸を3m足すように指示が出ました。そうしてみるとマダイ(25cm前後)ばかりが入食いになりました。捨て糸を足さないでそのままタナを3m上げるとオモリがぶらぶらしているので、それをタイは嫌がるそうです。ここのマダイは漁礁に居付きのものです。勉強になりました。
そして、AM11時過ぎになり、船長が白石グリの様子を仲の良い他船から無線で確認します。すごい大混雑している様子が無線を通じて伝わってきました。「ルアー船、ケンケン船、無茶苦茶入り乱れていま〜す!中にアンカー下ろせません。白石グリの南の端でしていますがダメで〜す。」当初は白石グリで青物を狙う計画でしたが、船長の判断は“動かない"でした。結果として船長のその判断が、後で自分にとって大きなツキをもたらす結果になりました。その後も塩焼きサイズのマダイ(25cm前後)をひたすらに釣っていました。昼1時半頃に潮が少し動きだしたので、フカセ仕掛けを左舷先から1本流すように船長から指示がでました。「左舷ハナから2時の方向でフカセが出来る潮になりよった〜!よっしゃ〜!車のパンクも左前やったな〜!何かが起こる予感が・・・?」ポジティブ・・ポジティブに・・・。
サルカン(小)1個・ハリス7号・チヌ針8号3本・全長15mの完全フカセです。糸出しは100mで十分という船長の指示でした。装備は、竿(ダイワのかかりづり大島5-400)リール(ダイワの石鯛シーラインZ40WH)です。
4投目の糸出82mでリールから「ビシュッ〜〜!」のうなり音があがりました。「まさか〜?!何かが来た〜!ブリか〜?」すぐに糸出しストッパーをロックして竿を構えました。その引きは竿を持って行かれそうなすごい引きでした。眠気も吹っ飛びました。
船 長「ハリスは12号か〜?」
自 分「7号で〜す!」
船 長「バカタレ〜!12号持って来い〜言うたやろ〜!アイアイヤッ〜危ないぞ〜!」
自 分「持って来てるけど、白石ちゃうから7号でええんかと思てました〜!」
船 長「バカタレ〜!12号切られたんは、ここのポイントじゃ〜!」
自 分「え〜〜!・・・・!」
船 長「慎重に行けよ〜!」
自 分「ハイ〜!」
これをもしバラすと、船長にどれだけ怒られるか?と思うだけで怖かったです。そして、慎重に半分くらい巻上げていると、
船 長「ん〜?これは青物と違うぞ〜!」
自 分「エッ!まさかタイ〜?」
その後、水中から白い輝きが少し映し出されました。
自 分「タイや〜!でか〜いで〜!」
そして、魚の入ったタモを船長と2人がかりで上げました。今までのマダイ釣果で70cmが最長でしたが84cmは記録更新です。船に上がった大タイを見て「デカ〜いな〜太いな〜!何年生きてきたんやろ〜?島根の方から旦那と夫婦で日本海を上ってきたんやろな〜?ブリでなくて良かった〜!家に大きい出刃包丁がないな〜どうやってさばこうか〜?」を思いました。釣果の大タイは、丁寧に鼻の穴と尾からピアノ線で神経を通して絞めました。持っていったクーラーには尾を曲げて何とか入りました。
船長の「大混雑しているポイント(白石グリ)をウロウロして時間をつぶすより、お土産が沢山釣れているポイントで釣りながら、潮の動き出すのを待ってチャンスを狙う方が良い!」の判断に尊敬の念です!結果として、この日の他船の白石グリ釣果は芳しくなかったようです。ルアー船でメジロが数本上がっただけとか・・。PM5:30の納竿でした。釣果は、大マダイ(84cm)1・マダイ(25cm前後)23・ウマヅラハギ9・アジ2でした。他の人はマダイ(25cm〜35cm)を1人30枚ほどとウマヅラを上げていました。
家に帰ってからは、またまたくら寿司さんに無理を言って大タイを持ち込みさばいてもらいました。これだけ大きいタイは初めてやな〜!と感動してもらいました。「よう油のってるわ〜!手が滑るわ〜!身もよう肥えてイコッてる〜」の評価でした。ウロコ取り〜3枚下ろし〜頭割りで大変苦労をかけました。大感謝です。その時に尾身の端を少し刺身で食べました。大味で刺身は美味しくないと思っていましたが、油がのってビックリの美味でした。
翌日は、親戚が集まってささやかな宴を催しました。偶々、3歳の姪っ子が月曜日に幼稚園の入園式ということで、タイが入園のお祝いに花を添えてくれました。オッチャンから“魚好きのええ女"になって欲しい気持ちを込めて?タイと記念撮影をしました。料理はウマヅラハギのキモ付き刺身・タイのハラス部のトロ刺身・鯛なべで120点でした。大タイのハラス部刺身は口の中でトロけてなくなりました。鍋の身は油がのってクエの身のようで激ウマの絶品でした。寿命が3日ほど延びた気がします。他のタイは丁寧に冷凍にして、小さいアジ、ハギは一夜干しにしました。食べきれないアラ、身は翌日から煮付け、塩焼きにし、残りは昆布しめ、味噌漬けに加工しました。
それでも身が残り、当分、タイ(白身)には困らないです。やっぱり、ブリより大様のマダイが好きです。
今回も船長に大感謝です。「いつも有難うございます。」第三みのる丸さんの船長は、経ヶ岬の海と魚を知り尽している腕のいいベテラン船長です。自然が相手なので、今までにも釣果の悪い日が何度もありましたが、この船長と一緒に最大限に努力しての結果なので、なぜか納得が出来てしまいます。又、釣り方と魚の事を丁寧に教えてくれ(よく怒られますけど・・・)初心者のお客さんには特に優しく、手取り足取り教えてくれます。仕立てが主になりますが、乗合い専門の常連さんもいて日程がうまく合えば週末でもいける日があると思います。
今回の大マダイはメスでお腹にも大きな卵(タイの子)があり、煮付けで美味でしたが、いつも以上に魚への感謝と成仏の念が大きく湧いて来ました。月曜日の早朝、なぜか?仕事へ行く前に近くの神社へ足が向き、魚への想いで手を合わせていました。自分も自然に信心できる歳(人間)になってきたのかな〜?“日本海の恵みに有難う!"でした。
■第三みのる丸(吉岡さん)
〒626-0066 京都府宮津市字獅子159
吉岡 稔 TEL 0772-22-5381
http://minnaga.com/minorumaru/
■くら寿司 06-6796-3766 定休日 月曜日
大阪市生野区巽南4-7-18(内環状線沿い、北向き左側)
|
|
|