AM5：30に出船して、35分ほどでポイントの経ヶ岬沖です。この日の乗合人数は５人でしたので、ゆったりとしてました。
餌は大きめの20cm前後の生きアジだったので、仕掛けは1本針に孫針を付けてのトライになりました。
ヒラメの一発狙いなので、多種の魚は釣れないと思ってましたが、いきなり写真の大アナゴ（94cm）が釣れました。海面に上がって来るまではヒラメとは違う引きでしたが、最初に魚体を見た時は「ゲ~！何じゃ〜こら〜！！」でした。次に頭を過ぎったのは「これは、家でさばけるだろうか？どうしよう？」でした。
船頭（オヤジ）さんは簡単に「蒲焼にしたら美味いぞ〜！」と言いますが・・・・。
その後に、ポイントを経ヶ岬から東へと何度も替えて行きます。マトウダイ、ガシラ、アコウと来ましたが、本命のヒラメがどうしても来ません。水深は90ｍ前後でした。
12時頃には、夏の日差しの暑さで頭もボ〜ッとしてきて、アタリも全くナシでした。
「あ〜、今回も又、アカンかな〜？」と思った時に、船後部左舷の人に型のいいヒラメが上がりました。自分も気を取り直して、餌を元気のいいアジに付け替えて仕掛けを下ろすと、珍しくすぐに「コンッ、コンッ」というアタリがありました。
「グッと行け、ボケ〜！グッと行って頂戴！」と心でお願いしながら竿先を見ていると、遂にグッ〜と行きました。次の瞬間合わせを入れるとヒットしました。
最初はグイグイ、途中はスイスイでヒラメ独特のアタリ。海面に上がって来た魚体（48cm）を見た時は、過去4回の苦い悔しい思いが走馬燈のように頭の中を過ぎり、涙が出そうなくらい嬉しかったです。
PM１時に水深100ｍのポイントへ、最後（ラストチャンス）の場所移動をしました。
そこで隣の友人が60cmのヒラメをゲットしました。その直後にすぐ自分の竿もヒットしました。1枚目よりも強い引きで期待が高まりました。上がったのは67cmのヒラメでした。
船頭のおやじさんに「良かったの〜！良かった、良かった」と握手してもらった時には、涙がチョチョ切れそうでした。

船頭（オヤジ）さんの怒鳴った一言
1.「ヒラメがヒットしたら、しんどくても電動リールを使わず、手で巻かんか〜！」
2. 「ヒラメは海面でタモに取り入れる時に一番バラシやすいから、たえずヒラメの頭を上向きにさしとけよ！」
3.「ヒラメは人を見よるんや！、1回来たら不思議なことやけど、その人に次からポンポンと来よるんや！」　　　　　　　
4.「ほら〜！最後まで頑張れ〜！頑張らんか〜い！」
と言われても・・・頑張ってんねんけど・・・・

魚はアナゴがさばけないので、行き着けのお寿司屋さん（くら寿司）へ電話して、料理してもらうことになりました。アナゴは塩焼き、タレ焼き、天ぷらに、ヒラメは刺身、骨蒸しに、ガシラは煮つけに。アコウ、マトウダイ、餌のアジは翌日、家で刺身、煮つけ、フライ、南蛮漬けで食べました。会社でもヒラメは刺身とムニエルに。魚達に成仏してもらえたと思います。

今回、魚をさばいてもらった、くら寿司さんは、カウンター8人ほどでいっぱいになりますが、優しいマスターと愛嬌のあるママが、美味しい魚と夫婦仲の良いトークで楽しませてくれます。常連のお客さんも釣り人が多く、今までにマグロ、クエから小アジ、アユ、アワビ、サザエなど様々な魚が持ち込まれたそうです。いつも「釣れたらいつでも持っといでや！料理したるさかい！」と気軽に言ってくれます。魚の味にうるさいヘンコなお客さんが多いのも、うなずけます。お近くにお寄りの際は一度、行ってみて下さい。
電話確認必要。

■ くら寿司　06-6796-3766　　定休日　月曜日
大阪市生野区巽南4-7-18（内環状線沿い、北向き左側）
■裕凪丸　　0772-28-0918
http://minnaga.com/yunagimaru/index.htm
料金は15,000円（餌、氷付き）
駐車場は１台５００円（養老漁協）