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  • マーシーの海釣り日記【その68】
    和歌山県椿のアコウダイ釣り
    かかり釣り船 2月12日(土)1人で和歌山県椿のめぐみ丸さんの乗合へ、深海の高級魚アコウダイを釣りに行きました。
    この日のお客は私を入れて5人でした。
    深海釣りは初めての挑戦でしたので、前々日に電話で船長に「深海釣りは初心者ですけど、行ってもいいですか?常連さんに迷惑かかりませんか?道具もお借りできますか?」と尋ねると、船長は「全然、問題ないよ〜!最初はみんな初めてやし、ちゃんと教えちゃるよ〜!竿、リール、仕掛けも用意しとくから大丈夫やで〜!」と嬉しい返事をくれました。

    エサのイカ集合はAM6:15、道具の段取りをしてAM6:50出船。大型タンカーが行き来する沖合いのポイントまで約30分。北の風、2mの波でとても寒かったです。

    貸し道具の竿は2.1m・200号負荷、リールはミヤエポックのX-8スタンダード。

    37号ワイヤー糸に30号PEのリーダーを約15m。仕掛けは船頭仕掛けの30号の胴糸に18号ハリス。枝は約65cmに20号ムツ針(5本)オモリは400号(200号×2)。初めて見る深海用のリールは頭ぐらい大きく、ビックリしました。常連さんのリールは一番大きく、ミヤエポックX-15PRO(24V)30万円ほどするそうです。値段もビックリでした。

    ハリ  釣り針とエサ

    市販の仕掛けでは、ミヤマエのアコウダイ、キンメ10本針、25号―18号(約2000円)がありますが、釣具屋さんでは置いているお店は少ないです。殆どのお店が取寄せ商品になるようです。大阪では玉出の上島釣具店(06-6658-3759・地下鉄四ツ橋線玉出駅2番出口東へ100m)で、仕掛け、オモリ、竿、リール全てが揃います。

    深海釣り用リール1  深海用リール2

    船の座席は右舷に3人、左舷2人(私は前側)。第1投目は右舷前方の人から仕掛けを降ろします。次に右舷真ん中の人、右舷後方の人、左舷前方(私)、左舷後方の人と船長の指示で降ろしていきます。前半は右舷から、後半は左舷前方からの順番でした。

    船長の指示で仕掛けを投入出来なければ、他の人にも迷惑を掛けるので、船長の投入指示が出るまでに必ず準備(いつでも仕掛け投入出来る状態)を怠ってはいけない団体行動を伴う釣りです。オマツリなどで仕掛けが投入出来なければ、その人だけその1回はお休みになる可能性があります。1回の仕掛け投入〜巻上げの釣りで約40分ほど掛かるので、その時間ずっと休憩しなければなりません。気の抜けない釣りです。

    オモリ400号最初のポイントの水深は約500mありました。潮の流れはそんなに速くなく、良い方だったと思います。速い時は400号のオモリが飛ばされるそうです。

    1回目〜4回目までは、エサがたまになくなるのにまったく釣れませんでした。そのうちに段々と不安になり、「今、この状態でホンマに底なのやろうか?底取りを間違ってないやろうか?糸はふけてないやろうか?今のコンコンはアタリなのかな〜?深海釣りはどうしたらええんやろ?」など考えだしたら止まりませんでした。

    釣果25回目投入で、船長が釣れない自分を見かねて横に来て色々と教えてくれました。そしたらすぐにコンコンと竿先がしなりました。
    「これが魚のアタリや!」と言って、船長がドラグを緩めて糸を送り出しました。
    その後もアタリの度に糸を送り出していました。
    巻き上げると45cmほどのアコウダイでした。
    本日の目標“一匹”感動の達成です。船長が横に来てくれたらすぐに釣れました。それから又、考え続ける時間でした。
    「船長と何が違うんやろ〜?」この日は一日中「何でやろ〜?何でやろ〜?」の一日でした。

    釣果1  トウジン他

    AM8時頃〜PM1;30頃までで、7回の投入でした。釣果はアコウダイ一匹でした
    船長に「アコウダイはどうやって食べたら美味しいのん?」と聞くと、
    船長は「鍋や〜!鍋は間違いないで〜、ゼラチンがいっぱいやで〜!」

    その通り、その日の鍋は絶品の味でした。コリコリで、ゼラチンがいっぱいで、アッサリとした油があって、お鍋の為の魚だと思いました。寿命が少し延びたと思います。
    アコウダイ、ホンキンメは3月頃までいけるそうです。

    深海釣りはボウズ覚悟ですが、とても奥の深い面白い釣りでした。今回の印象は釣りという感覚より、漁(漁業)という感じでした(竿を持ってリールを巻かないからかも?)

    次はホンキンメのお刺身を食べたいです。
    今回の授業で教えてもらったことは、深海釣りのポイントは底取りが一番大切。

    【第一段階】オモリが底(500m〜600m)に着いたら、
    (1)ドラグを締めてリールの“自動巻きボタン”を押して、10m糸を巻き上げます。

    (2)ドラグを緩めて底取りをもう一度します。(竿先を見て、オモリが底に着くのを確認する。)

    (3)ドラグを締めて“手動巻きボタン”を押して、微調整で底を取る。(竿先を確認する。)
    その後は、底をコンッコンッと叩くように底を探ります。
    たまに、コンッコンッを止めて、オモリを底に付ける為に糸を緩めたりもします。
    それの繰り返しです。

    【第ニ段階】魚のアタリが来たら、
    (4)その瞬間にドラグを緩めて糸を少し送り出してやります。決して糸を少しでも巻いたらダメです。底が大陸棚で根がかりが少ないからできるのかも?

    (5)その後もアタリが続いても糸を送り出します。

    船長の指示で順番にリールの自動巻きで糸を巻きます。

    【第三段階】糸を巻く時は、
    (6)ドラグを緩めて、スピードは4〜5程度で巻きます。ドラグの強弱は、波の上下動でリールの巻きが止まるくらいの弱さでした。ドラグの締め過ぎは厳禁です。

    【第四段階】仕掛けを上げたら、
    (7)オマツリにならないように、座席の横幅を有効に使って仕掛け(針)間隔を大きく取り、エサ(イカ)を付けます。場所移動で船が揺れて、針が船外へ落ちるのにも注意です。次の船長の投入指示に備えて、チェックが必要です。
    (8)リールのドラグは緩い目なので、必ずリールカウンターを0セットにしておきます。

    (1)〜(8)が何かの参考になれば嬉しいです。
    寒い冬場は深海釣りが面白いです。でも寒い!しばれる!

    長澤さん アコウダイののど

    ■ めぐみ丸  http://minnaga.com/megumimaru/chiyoka.html
    電話 0739−46−0107  携帯 090−3488−4511
    1人 12,000円 (エサ・氷・貸し釣り道具一式込み)
    深海釣りの場合は 1人 14,000円
    アコウダイ・本キンメ狙い (道具・仕掛け別)
    仕立ては、相談に応じます


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