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レポート


「枚岡公園から生駒山お花見ハイキング」

今年は本当に春の訪れが早すぎて、あっという間に桜の季節も過ぎてしまった。
今年はいくつか桜のスポットを紹介できると思っていたのに、満開の桜を一度見に行っただけで終わってしまいそう。


今回は、その唯一のお花見ハイキングのレポート。
近鉄鶴橋駅からスタート。
生駒・奈良方面の普通電車に乗り、枚岡公園に向かう。
関西の花見の名所のひとつで、公園に続く道から見た目も鮮やかな桜並木から始まり、山の斜面に広がっている広大な公園のいたるところに桜が植えられていて、ほとんど、どこででも花見が楽しめる。
でも、この季節にはいつも大勢の人が押し寄せて、どの桜の下も占領されているので、今回は枚岡公園を通り抜けて、生駒の山上付近の見晴らしのいい所を陣取って、桜を見下ろす花見をすることにする。



枚岡公園の最寄り駅、「額田駅」に着く。
枚岡公園への最寄り駅は「枚岡駅」と思っている人も多いかもしれない。
枚岡の梅林を通り抜けて枚岡公園の展望台の方に出て行くのならば枚岡駅からでもいいけど、「額田駅」の方が公園にはずっと近い。
それに公園入口までの桜並木もある。駅のホームから山側を見ると、もう満開の桜がそこかしこに見える。駅前のスーパーで買い物を済ませて、いざ、枚岡公園へ!
枚岡駅の方に向かって歩き、踏切を渡って、車がすれ違えないくらい細い線路沿いの道をさらに枚岡駅方面に向かうと、幅の広い道と交わる。この道が枚岡公園に続く桜並木。
少し風が強いせいで、満開の花びらが次々と風に吹かれて飛ばされ、まさに花吹雪状態。手を前にかざしながら歩いていると、その手に花びらが積もっていく。
閑静な住宅街だが、この風景を一年のうちの数日とはいえ味わえる住民の人はホント贅沢。

10分足らずで枚岡公園に着く。駐車スペースがほとんどないんで、せっかく子供を連れて来たのに、駐車できる場所が無くて、ガードマンに追い返されている車もいる。車の並んだ公園の入口から、もうお花見の雰囲気が漂ってる。
でも、思ったほどの人出でもなかった。
毎年、公園の入口からだらだらとした人の流れが続くが、今年はスムーズに公園の奥に進める。
公園の斜面を登って行く間にも鮮やかに花開いた桜が見える。
その桜の木の下に少しでもスペースがあったら宴会集団が必ずいる。

そのまま道に沿って展望台のほうに向かっていく。
だんだんと桜の木も下のほうに見え始めるくらいのところにまで登ってくると、橋が架かっていて、その方向に展望台の矢印。橋をわたりかけると下のほうから滝の音がする。
橋をいったん渡って、滝の音に誘われるまま川のほうに降りてみる。人工の滝ながら、なかなかの風情。川の横のベンチで、滝と、渡ってきた朱塗りの橋の景観を楽しみながら一休み。
そしてまた、元の道に戻って、ゆっくり展望台に登って行く。
展望台に着くと、やっぱり大勢人がいる。生駒山の方から下りてくるハイカーも多い。
大阪平野が一望出来るはずだが、春霞がかかっていて、大阪市内くらいから先が見えない。
それでもすぐそこに花園ラグビー場が見え、川がきらめいて見えるし、街中にある桜の木からも花びらが散っていくのも見て取れる。ここで食事にするのもいいけど、もっと上でのんびりすることにしましょう。
はじめにも触れたが、枚岡は梅でも有名で、枚岡駅と、この展望台の間に梅林があり、春先にこのコースを通って生駒山上を目指すハイキングを楽しむ人たちも多い。今回は梅の季節が過ぎているせいもあって梅林を見に行くことも無く、そのまま山上方面を目指すことにした。
 

ここからは公園を離れ、ハイキングらしくなってくる。一汗かいたくらいのところで暗(くらがり)峠に続く舗装道に出る。見晴らしもいいこの場所はドライバーのための休憩所になっていて、トイレもある。ここがハイキングコースの分岐点で、府民の森「ぬかた園地」を抜け生駒の山上を目指してもいいし、この道路で暗峠の方に直接向かうのもいい。府民の森「なるかわ園地」の中を歩き、鳴川峠にも向かえる。どのコースも気軽に行けるハイキングコース。今回はお花見昼食がメインなので、山の斜面を見渡せる、なるかわ園地を行くことにした。
道路を渡った広場の桜も満開で、多くの団体が花見を楽しんでいる。その中を遠慮がちに通り抜けて山道に入る。そんなに厳しい坂でもないし、すぐそこに山上が見えているので距離もたいしたことないが、冬の間歩いていない人が久々に山を歩けば、ちょっと勝手が違い、ペースを崩してしまうとちょっと、しんどいかも。早く見晴らしのいいところで昼食にしたい思いを抑えて、ゆっくり登ることにしましょう。電波塔にたどり着いたら、ここから生駒山上を目指してもそんなに時間はかからない。が、鳴川峠方面を目指す。舗装された道を歩くと、きれいな赤い花をつけた低木が道沿いに植えられている。老夫婦のハイカーにその木のことを尋ねてみると、木瓜(ボケ)の花だと教えてくれた。こちらも桜に負けないくらいに、どの木にも満開のきれいな花をつけている。
山の谷間を眺められる見晴らしのいい場所を陣取って、待ちに待った昼食にすることにした。遠方は展望台から見たのと同じように春霞で見えないが、谷の両側の山肌に咲く桜の美しさを味わうのには十分。西の空が少し暗くなり始めてきたが、頭の上は水色の空、そして白い雲が薄く長く延びている。そばにある桜の花の散る景色、赤や白の木瓜の花のきれいさ、まだ鳴き慣れていない鶯の声、まだちょっとだけ冷たい風、それらをたっぷり味わい、のんびりと時間を過ごした。
リフレッシュした体を起こして鳴川峠に向かう。歩き始めてすぐに風が強くなりはじめた。黒い雲もずいぶん近くまでやってきている。鳴川峠から「千光寺」に寄って、近鉄生駒線の「元山上駅」に向かおうと思ったが、このままやったらもろに雨に当たってしまう。せっかくの花見気分も、びしょ濡れになってしまったら台無しになってしまいそうなので、ここはちょっと早くても山を下りることにした。

なるかわ園地の中で「瓢箪山(ひょうたんやま)駅」の矢印を見つけ、そこから下り始める。暫くすると雨が降り始め、徐々に強くなってきた。
そんなに冷たく感じないし、歩くのに別に支障もない。それでも結構びしょ濡れになってしまったが、千光寺に向かっているよりはまだ良かったと思うことにした。山の麓に近づき、閑静な住宅街に出る。
個々の家々や公園に植えられている桜が満開で、桜も種類も山の中より多そう。色や花のつき方の違う桜を見上げながら、びしょ濡れの姿で歩く。雨が降っていなければ、ここで一休みして眺めていたい気もするが、「変な人がいる」と警察に連絡されるかも?そんな事を考えながら歩いているうちに雨も止み、ほどなく駅前の商店街に続く道にたどり着いた。







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