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7 「チンチン電車と住吉大社」

チンチン電車で住吉大社と安倍晴明神社へ
歴史と現代、そしてこれからを考えさせられる、チンチン電車を使った街歩き。




チンチン電車

南霞町JR新今宮で降りる。華やかなフェスティバルゲートが見えている方の東改札を出ると左手側の道路を挟んでフェスティバルゲートがすぐそこにある。
今日はこのJR新今宮の改札の裏手にある大阪のチンチン電車として知られる阪堺電気軌道(阪堺電軌)阪堺線の南霞町駅から「住吉っさん」こと「住吉大社」に向かうことにする。
南霞町2 阪堺線「南霞町」駅といえば、近年日本の中で唯一の暴動事件「釜ヶ崎暴動」の舞台になったところ今ではその時の名残も失せ、北の阪堺線始発駅の「恵美須町」駅と南の「今池」駅から頻繁にやって来る車両を迎えている。
阪堺電軌はチンチン電車でずっと自動車と一緒の路面を走っているように思ってる人も多い。
確かに一般道路を走っているところがほとんどだが、一般道ではなく、高架になってるところや住宅地の中の専用地を走っているところもある。大阪市内なら200円と市バスと同じ料金(堺市に入ると290円)で、乗り方も後部ドアから乗車し、下車したい駅の前でスイッチを押して前方のドアで料金を払う市バスと同じスタイル。
広告に飾られた外装も様々で、見ているだけでも飽きない


北天下茶屋



天神ノ森天満宮

芸人が多く住んでいるといわれる今池を車窓から眺め、一大歓楽街『飛田新地』をその向こうに見る。「松田」を超えると住居の立ち並ぶ街中に真っ直ぐ線路が伸びる。
このあたりが大阪の中でも有名な高級住宅街の天下茶屋。
線路を挟んで住居が背中を向けて建っている中を進み、細い商店街と交わるところに「北天下茶屋」の駅がある。裏口を開けたら駅という風景がここにはある。



「天神ノ森」のすぐ西には南の天神さん『天神ノ森天満宮』が見事な杉を境内に宿して厳かに佇み、その少し南の高台にはこの地域の主神『阿部野神社』がある。
7月の夏祭りの時期にはこの地域一帯の家々(マンションなどにも)の軒先を結んで、四手(しめ縄や玉串に飾る段をつけて折られた白い紙)のついたロープがかけられ、さながら結界が張られたような雰囲気が漂っている。
 阿倍野神社 阿倍野神社旗揚稲荷





「東玉出」から住宅地の中を離れ、一般道を走る普通のチンチン電車になる。次の駅の「塚西」には駅名のとおり東側に標高19.9メートルの前方後円墳『帝塚山古墳』がある。
「住吉」は阪堺電軌上町線との合流地点になるが、上町線はそのまま阪堺線を走り我孫子まで向かうものと、100mほど東の「住吉公園」に向かうものがある。
「住吉鳥居前」で降りると、目の前に大きな石の鳥居。
住吉大社大鳥居 住吉大社名柱
住吉大社由来
その右側にはやはり大きな石柱に住吉大社の文字。鳥居の向こうには鮮やかな朱色の欄干をつけた小山の様な太鼓橋が見える。
振り返ると南海「住吉大社」駅がすぐそこに見える。

今でも大阪の初詣といえば住吉さんと言われるくらい毎年大勢の人でにぎわう住吉大社は、云わずと知れた海の神様。
海運の重要拠点だった大阪に建てられたこの神社は、日本の歴史の始まるころからすでに国家・民衆を問わず厚い信仰を寄せられてきた。
ことに商いが活発で海運業が花開いた江戸時代には、豪商や船組合の寄進が隆盛を極め、その名残が今でも太鼓橋周辺の大きな石灯篭などに刻まれている。

太鼓橋の大きな曲線に付いた細かな階段(?)を上っていくと、本殿の前の石の鳥居、そしてその後ろの門を通して本殿が見えてくる。上りきれば門を見下ろす格好になる。
住吉大社太鼓橋 住吉大社太鼓橋2
住吉大社中鳥居今度は下るにつれ、段々とその趣のある社が再度見え始め、鳥居の前に来たときに見える本宮の威風堂々とした姿には、厳格なものを感じてしまう。

鳥居をくぐり、幸寿門を抜ける。
ここ住吉大社には四つの本宮があり、門の真正面にあるのが表筒男命(うわつつのおのみこと)を祭る第三本宮で、その奥手に中筒男命(なかつつのおのみこと)を祭る第二本宮、その又奥手に底筒男命(そこつつのおのみこと)を祭る第一本宮があり、この三神を総称して住吉大神という。





住吉大社第三本宮 住吉大社第二本宮
住吉大社第一本宮 住吉大社第四本宮
第三本宮の右にある第四本宮は神功皇后を祭り、この四宮ともが国宝に指定されている。
ここを参るたいていの人がやはりこの四つの本宮を一回りしていく。
住吉大社の敷地内には重要文化財の本殿を持つ大海神社をはじめ、いくつもの神社が建立されているので、それを巡るのもいいかもしれない。



住吉詣でを終え、南海の住吉大社駅に行く。駅のある高架をくぐれば『住吉公園』になっている。
住吉公園1 住吉公園2
住吉公園3 住吉公園4
水と花とをきれいにマッチングさせた広い公園で、季節の花で飾られた花壇、芝の広場、池、小川などがあり、市民のオアシスとして大勢の人が楽しげに時間を過ごしている。阪堺電軌住吉公園駅

南海住吉大社駅の隣に阪堺電軌上町線の「住吉公園」駅から天王寺方面に向かうことにする。
住吉を過ぎ、電車は一気に帝塚山の高台に上る。
高台を徐々に下り、「帝塚山四丁目」から一般道に入る。
次の「帝塚山三丁目」のすぐ東には万代池がある。
「姫松」から「北畠」に向かう途中にある広い公園は『晴明丘中央公園』。
今『陰陽師』で話題になってる、安倍晴明(あべのせいめい)から来た名前なのだろう。



阿倍王子神社鳥居 阿倍王子神社北側案内碑
阿倍王子神社  阿倍王子神社本殿
「東天下茶屋」から東にある『阿部王子神社』の裏門のある道を北に向かえばすぐに安倍晴明生誕の地と伝えられるところに、『安倍晴明神社』が建っている。安倍晴明がこれほど話題になっている割には賑やかさもなくひっそりとした感じがする。
安倍晴明神社 安倍晴明神社2
安倍晴明神社3 安倍晴明神社4




「松虫」から終点の「天王寺駅前」までは「阿倍野」を挟んで真っ直ぐな道。軌道を走っていても渋滞に巻き込まれる。気が向けば少し距離はあるが歩いてもいい。
道路に面して昔ながらの商店が並んでいるし、阿倍野の東側を一筋入った通りには、現在不況で行き詰まりが伝えられているが、大阪を芸術家の町にという思いから始まった『大阪SOHO』の芸術活動の証である壁画などが見られる。
阿倍野界隈1 阿倍野界隈2
阿倍野界隈3 阿倍野界隈4
歴史と現代、そしてこれからを考えさせられる、チンチン電車を使った街歩きが『HOOP』の前で終わる。




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